試食勉強会を開催するにあたり最大の目的は、「お客様の食事時間中の満足度の向上でした」。
世の中の名だたる料理人さんたちには怒られてしまうかもしれませんが、個人的には「我々に仕事は美味しく料理を出す」のではなく「楽しい食事時間を提供する」ことだと考えサーブしサービスにあたってまいりました。勿論どこの施設でもスタッフや経営者の方に言い続けてまいりました。
この考え方の真意はまたの機会にお話しさせて頂くことにして、これはドリンクにも当てはまる考えなのです。
「ドリンクの飲料収入を上げろ!」的な話はどこでも言われております。その対応策は3つ。
1つ目が安直な料金改定。従来商品が値上げしづらい場合は高額単価を設定できる新ドリンクの導入(例:地ビールやワインなど)
2つ目はお代りの声かけの徹底。確かにこれは最適のタイミングで実施すれば、サービスの一つでもありますので徹底する必要はあります。
でも顧客満足(CS)向上の観点から考えますと、最良の手立ては「お客様に心地よく食事をお召し上がりいただける“空間”“時間”を創りだすこと」なのです。
皆様もご経験があると思いますが、食事が楽しければお飲み物がススムのです。
勿論簡単なことではないのですが、満足度の向上とともに飲料単価が上がるのは事実です。
サービスする楽しみがわかる一瞬でもあります。
本筋に戻りますが、ドリンクにおける満足度で大きなウェイトを占めるのが品揃えです。特にお酒は嗜好品と呼ばれるほど好き嫌いがありますので、飲みたいお酒があるほど嬉しいことはありません。ただし温泉地ですから都会みたいに何でも在庫として抱える事はできません。又一見腐らないように感じるお酒も劣化しますから。
花扇ではそんな私の考えから≪箱根≫≪季節≫≪料理≫の三基軸から美味しいお酒に辿りついて頂こうと考えました。
賢明な方はすでにお気づきかと思いますが、先付け、椀、お造り、御凌ぎ、煮物、焼き物、台物、揚げ物、水物の料理それぞれにお奨めのお酒を、ワイン、日本酒、焼酎、カクテルで一品種ご提案してみようと考えたのです。
結果和食本来の出汁が効いた料理には「甲州種の白の比較的若い年」、飛騨牛には「奥野田EV赤 2006」 がベストマリアージュとわかりました。
引越し先です!
2009年9月27日日曜日
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