「強羅花扇」

「強羅花扇」
立ち上げから最近までいた愛着ある旅館です。全室に源泉かけ流しの客室露天がついています。写真をクリックすると口コミ(じゃらんネット)がご覧いただけます。

2009年9月30日水曜日

マンガで学ぶサービス知識

 今日引用するマンガは、皆さんもどれか一冊は読んだことがあるかもしれません。又は全てご存知の方もいらっしゃるかも知れません。その位有名です。
 今日のお話は、このマンガを使った接客研修の有効性です。今のところ限った年代でかつ50名程のサンプルですが。

 サービスについて教える時、一番難しい事はすべての人間がサービスを勉強したいと思っていないことです。ましてや温泉地の宿泊施設の場合、人手不足で採用基準がバラバラなことが得てして多いのが実情です。でも現場では与えられたスタッフに文句をいっても始まりません。
 そんな若いスタッフにサービスを教える場合、廻り道をしながら私なりに最近得た最良の方法は、「サービスの楽しさを伝えてあげること、気付かせてあげること」というあたりまえの答えでした。
 しかし実際に教えられた経験がある方はおわかりでしょうが、これが難しいのです。楽しみに気付けば彼ら彼女らはぐんぐん勉強し、覚えてゆきますが・・その一歩が・・ そんな時ふと試してみた方法が、今日のタイトルにあります、マンガでの動機づけでした。
その結果は・・・今日公表する位ですから勿論上々でした。宜しければ皆様もおためしになって下さい。

ただ、導入するに当たり経験上から以下の5点ほど捕捉させていただきます。
1.通常の現場教育は必ず並行して行う事。
2.彼らが興味を持った事があきらかにわかるまでは決して焦らないこと。
3.どんなに簡単でも構わないのでレポート(箇条書きでもOK)を提出させる事。但し形式、ボリュームにはこだわらない事。
4.できればその個々人の現在のレベルに適したマンガを読ませた方が効果は早く出ます。
5.できれば原作者がきちんと取材を行っている本が望ましい。

以下、私が使用したマンガをジャンル別に記載しておきます。参考にして下さい。
【料理】
 「美味しんぼ」・・全てのカテゴリーに当てはまる本です。ボリュームはありますが必読です。
 「築地魚河岸三代目」・・タイトル通りお魚に詳しくなれます。又始めは知識がなくても向上心があれば大丈夫と自信を持たせてくれます。
 「味いちもんめ」・・京料理をベースに和食全般の知識がつきます。又うんちく、礼儀作法も勉強に
 「大統領閣下の料理人」・・主にフレンチの基礎知識がつきます。又仕事に臨む姿勢も
【サービス】
 「バンビーノ」・・基本はイタリアンの料理、名称が覚えられますが、この本の最大のポイントは主人公がホールで研修する場面です。必読です。
 「コンシェルジュ」・・ホテルのコンシェルジュが舞台ですが、サービス全般に必要な基本が満載です。必読です。
 「ホテル」・・ご存知ホテル。現場で使った場合この本の唯一の難点は、東堂マネージャーがいない事。自分がなんて思うと、殆どの場合、組織関係に亀裂が生じます(笑
 「バーテンダー」・・お酒の項目と迷いましたが。バーテンダーだけでなくサービスマンのマインドが生まれます。多少男性スタッフ向き。
【酒、カクテル】
 「夏子の酒」・・和食主体のお宿さんなら必読。お酒づくりの基本から知識がつきます。
 「酒のほそ道」・・日本酒の応用編。お客さんとの距離が近いお宿さん向け。日本酒とおつまみなどのうんちくが満載。酒通の高度な知識も身に付きます。
 「BARレモンハート」・・カクテル、洋酒~酒全般の知識が身に付きます。又感動接客の気配りも。但し年齢が高めなスタッフへ。すこしおせっかい、出すぎるサービスの方にも最適。
【ワイン】
 「ソムリエ」・・高級~手頃まで幅広くワインの事がわかります。又秀逸なのはそのサービスマインド「知識に捉われず、楽しく料理を楽しもう」と。高評価なのは私と同じ考えだからかもしれません
「神の雫」・・本編では比較的高級ワインに知識が特化される。しかし巻末の取材記事はへたなワイン教本よりためになります。またワイン好きのゲストに共通する実際のサーブする場面での緊張感が体験できるのは貴重です。
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3 件のコメント:

  1. あびたろう2009年10月1日 20:35

    のっぽさん、こんばんは!

    お言葉に甘えて参上いたしました。
    リキの入ったブログですね。読み応えがありました。

    こうやって見ますとマンガも沢山ありますね~
    私が読んだことがあるのは「味いちもんめ」くらいでしょうか。
    最近の「新・味いちもんめ」は、面白さが半減しているように感じます。
    その他、「ホテル」、「築地魚河岸三代目」は愛読している雑誌に連載されていたため読みましたが、途中から飽きてしまいました。
    「築地~」は、このところスルーです(笑)
    なんか押し付けがましくて・・・・

    私が一番愛読しているのは「蒼太の包丁(マンサンコミックス)」です。
    料理人の心理描写が素晴らしく、料理を離れた読み物としても楽しめます。

    私が恐い客だなんて。認識違いも甚だしいと思いますよ(笑)
    お宿のスタッフと喧嘩を一度もしたことのない、羊のような客なのですから。

    それはさておき、このブログの末永い発展を祈っております。
    これからも時々顔を出させていただきますので、宜しく御願いいたします m(_ _)m

    返信削除
  2. あびたろう2009年10月1日 20:40

    のっぽさん、こんばんは!

    お言葉に甘えて参上いたしました。
    リキの入ったブログですね。読み応えがありました。

    こうやって見ますとマンガも沢山ありますね~
    私が読んだことがあるのは「味いちもんめ」くらいでしょうか。
    最近の「新・味いちもんめ」は、面白さが半減しているように感じます。
    その他、「ホテル」、「築地魚河岸三代目」は愛読している雑誌に連載されていたため読みましたが、途中から飽きてしまいました。
    「築地~」は、このところスルーです(笑)
    なんか押し付けがましくて・・・・

    私が一番愛読しているのは「蒼太の包丁(マンサンコミックス)」です。
    料理人の心理描写が素晴らしく、料理を離れた読み物としても楽しめます。

    私が恐い客だなんて。認識違いも甚だしいと思いますよ(笑)
    お宿のスタッフと喧嘩を一度もしたことのない、羊のような客なのですから。

    それはさておき、このブログの末永い発展を祈っております。
    これからも時々顔を出させていただきますので、宜しく御願いいたします m(_ _)m

    返信削除
  3. あびたろさん・・さま
    本当にお越しいただきまして・・ありがとうございます。

    あびたろうさまのレベルですと確かに飽きるといいますか、今更読んでも・・かもしれませんね。「蒼太の包丁」は確かにおっっしゃる通りかもしれません。生憎私は全部読まなかったものですから・・。

    「怖い客」--いわずもがなですが、バイオレンスゲストという意味ではありません。いじめないで下さい。
    人間的に見抜かれそうでという意味です。

    ご訪問、ありがとうございました。

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