「強羅花扇」

「強羅花扇」
立ち上げから最近までいた愛着ある旅館です。全室に源泉かけ流しの客室露天がついています。写真をクリックすると口コミ(じゃらんネット)がご覧いただけます。

2009年9月27日日曜日

サービスマンが何故好きなのか?PART2

PART1で接客は「疲れる」と書きました。誤解のないように追加しますと、私が基本的にぐうたらで、ぐうたら人間が接客という舞台に上がっているからかもしれません。精神、肉体的に健全な生活を営まれている方には当てはまらないのかもしれません。(笑

「団体客から個人客へのシフトを」と言われて久しいですが、接客スタッフ側の視点でいいますと団体のお客様が多い宿の方が“楽”です。
具体例を挙げますと、100室で満室のホテルがあるとします。今日は満室で、全館合わせると300名様がお泊りの日です。そのゲスト内訳は、社員旅行2組・・120名、同窓会2組・・70名
米寿などお祝いのご家族3組・・30名、コンパニオン付宴会2組・・60名、個人客10組・・20名 計300名様です(尤もこんな日に泊まった個人のお客様は最悪ですが・・現実には12月の第1,2週末などは十分あり得ます)確かに宴会セットやお料理出し、幹事さんとの打ち合わせなど一見忙しく感じます。でも冷静に考えると打ち合わせで注意しなければならないお客様は
団体9件の幹事様だけです(若干御幣はありますが)そうすると9件+10組(個人客)へのパーソナルサービスと大きくは捉える事ができます。その反面100室全てのお部屋が個人のお客さまだった場合は100組のそれぞれの考え、嗜好をお持ちのお客様にアテンドしなければなりません。
 勿論団体のお客様にも持論としてはパーソナルサービスをと考えてアテンドしておりますが、サービススタッフ組織としては悲しいかな現実の課題です。
経営者的に大変なのは人件費です。経験上のある施設でのやり方でこの日のシフトを組んだとしますと、社員旅行様は6人の仲居さん、同窓会様は3名の仲居さん+裏方1名、お祝い席様は2名で3組、コンパ付宴会様は3名で2組、個人客様は部屋食で3名、計17名の仲居さんでなんとかこなします。一方100組の個人客様の場合はレストラン(食事処)で50組お食べいただいたとしてもレストランを2回転で廻して8名、お部屋食を3部屋持ちで17名 計25名のスタッフが必要となります。


 以上は極端な例ですが、個人のお客様は大変だというほんの一例です。
本当に大変で、全組の個人のお客様にご満足いただくのは難しいのです。

だからこそスタッフが一丸となり、かなりの個人のお客様にご満足いただけた日は嬉しいのです。
一瞬でもこの気持ちを味わうとやめられなくなります。







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「阿寒グランドホテル 鶴雅」爽快な露天風呂

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サービスマン人生デビューのお宿。どれをとっても日本で有数の温泉リゾートホテルだと思います。大西社長ありがとうございました。

「ホテルサンバレー伊豆長岡」六角檜風呂

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サービスマン人生2件目のホテルです。損益分岐点が高く苦労しましたがホテル運営の全体像が勉強できた思い出深いホテルです。新田社長ありがとうございました。